山で拾った枯れ木を燃やす


寒い日が続き、朝から囲炉裏暖炉を焚くことが多くなって、薪が底をつきそうな気配。

枯れ枝を拾いに行ける山があるのだが、背負い子がないと運べない。まだ背負い子を作れていないのだ。

が。明日から天気崩れるらしい。ロープで結わえて腕にぶら下げて運べばいいや。とにかく今日中に行ってある程度採っておこう。ということで出発。

枯れ枝はあるある。車止めの近くからザクザク拾える。また、中に入れば枯れ立ち木が相当ある。

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細いものは足で折ったりして斜面から投げ落として一か所に集め、それを6~70cmくらいにさばいていく。足で踏めばたいてい折れるが、折れないものは手ノコで切る。これがけっこう大変(汗をかいた)。

で、1時間ほどでこの通り、車の後ろがいっぱいにw。

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背後にものすごい数の微生物の気配を感じながら(笑)運転して帰宅。

さっそく燃やしてみる。枯れ枝は雨に濡れていなければ積んで乾燥させる必要がない。即戦力となる便利なものである。

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最初は細い枝から、やがて太いものへと順に燃やしていく。いいね、このやわらかな炎は枯れ枝独特のものだ。群馬での山暮らしを懐かしく思い出した。

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あまりに炎が美しいので、ここで夕食を始めることにした。

チーズおろし(四面グレーター)の丸穴でおろしたジャガイモにピザ用チーズを混ぜて、フライパンでじっくり焼いたものを、炭火で温めながら食べる。表面がカリカリ、もんじゃ焼きを食べているような感じでウマし。

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もう一品つまみを作ろう。空になったフライパンでアジの干物を焼く。フタをするとふっくら焼ける。

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炭火にのせて、箸でほぐしながら、ちびちびと酒の肴にする。小型フライパンが鉄皿がわりになって具合がよろしい♫

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もちろん大根おろしと柑橘(今日は地レモン)をつける。

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台所のガス台で調理し、囲炉裏の炭火で保温や焼き直し・・・というのがこの頃のパターン。これだと調理器具にススがつかなくて洗うのもラクだ。

ネズの枯れ木をさばいたものがあったのでそれを入れてみた。じっくりとよく燃え、これは枯れ薪とはいえ固く重量もあり、一級品の広葉樹の薪にも勝るとも劣らない。

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それにしても枯れ枝の火が、案外長持ちすることに驚かされた。夕刻6時頃から焚き始めて5時間ほど燃やしただろうか。室内に持ち込んだのはこの一束だけ。

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それでもいちばん太いこの2本は余ってしまった。囲炉裏ならではの、燃費の良さだ。

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心配されたのは木に付いている虫がはい出して室内を汚すことだったが、不思議なことにその晩は虫がまったく見当たらず、翌朝一匹の小さなアリが床を這っているだけだった。

まあ、極寒期という季節的なこともあるのだろうが、これは意外であった。

燃料革命からおよそ50年。いま、山に枯れ枝を拾いにいく人は誰もいない。

山に入れば大変な量の枯れ枝が落ちており、枯れ立ち木やもかなり見受けられる。もたれ、からまれて、息苦しそうな青木がいっぱいある。倒木や枯れ立ち木を除去するだけでも生きた木が伸び伸びと大きくなり、林床に光が射することで花が芽生えるかもしれない。

細い枯れ立ち木の伐採にチェンソーは不要だ。次回は手ノコに目立てをしてから山に入ろう。


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