丹波の黒枝豆


朝、包丁を研ぐ。まだ魚が残っている。だからここでもう一度包丁を研ぐのだ。今日は残りの魚、すべてを片付けよう。

yuiさんの生まれ、丹波の篠山から送られてきた黒枝豆を取りにおいで、と電話が入る。ついでに返却延滞したままの、私立・県立両方の図書館に本を返しに行きつつ、うどんを食べにいく。栗林公園前の上原屋本店。

かき揚げ(100円)はナス、ニンジン、インゲン、カボチャ、タマネギなどちょっと変わったラインナップの大型。油切れよく、冷めてもカリッとしている。うどんは湯洗いせずそのまま、そこに熱い出汁をかける。つまり「ひやあつ」というやつである。

この食べ方が、新たなマイブームなのだ。美味い・・・。これだと天ぷらを出汁に浸しても油っこく感じない。そしてうどんの麺の食感(なめらかさともちもち)と、風味もよく解り、かりかりとした天ぷらとのコンビネーションもすばらしい。

関東の蕎麦喰いの流れから、西の天ぷらうどんに絶望を感じて「天ぷらは汁に浸さず別食いする」という手法にたどり着いたのだが、ここに来てまた新たな方法を発見してしまったのだ。

定置網取材で貰ってきた魚の最後をさばく。イサキとイシダイとマダイの子である。瀬戸内の魚は大きくなると外海に出ていってしまう。このサイズがものすごく多いのだ。穏やかで藻の多い瀬戸内の海は、魚たちの揺籃の地でもある。

夜は黒枝豆を茹でて、これらの魚の煮つけや、昨日柵取りした魚の握り鮨をスタッフにふるまって、美味しさを実感してもらって嬉しかった。こうして定置網の魚はすべてさばかれたのである。後はピチットに仕込んだ干物をゆっくり楽しむことにする。


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