来客あり、Berry’s Life


今日は夕刻お客さんが来て、囲炉裏暖炉の前で家飲みする予定。仕込みもあるが、まず一日は竹細工から始まった。茹でエビを甜麺醤(テンメンジャン)をディップのようにして塗って食べる前菜を仕込む予定なのだが、その塗りベラがほしいのだ。

こんな感じにできた。前回の味噌べらをひとまわり小さくしたようなカタチだ。

前夜から水で戻しておいた大正金時豆のサラダも仕込んでおいた。

今日はたくあん樽の初開けをした。漬けた日からちょうど一か月。見た目は貧弱なダイコンだが、群馬の山暮らしのときのものに勝るとも劣らない。いい味と香りのたくあんが、出来上がっていた。

献立に魚介を使ったのでメインのお酒は白ワインにした。ここはやっぱりシャブリでしょ。銘柄は、プルミエ・クリュ /ドメーヌ・ムタール・ディリジャン「エビや魚を使った前菜だけでなく、豚を使った料理にも」とあるので今日の献立にぴったり。

というのも、お客様は志度の野菜料理&カフェ「ベリーズライフ」の経営者・料理人の二人なのだ。へたなもの出せんぞ、緊張するなあ〜〜〜。(矢印が竹べらです)

で、今日はなんと僕と同い年のオーナーシェフMさんの誕生日なんですと! というわけで宴会の最後にケーキが出た。パティシエでもあるパートナーのうさぎさん手作り、思わずワタシはギターでハッピーバースデイツーユーやってしまいましたww♬

このケーキがまた・・・

すばらしかったのです。ベリーズライフは素材からものすごいこだわりのお店なのです。まずこのイチゴ、口の中ではじけるような爽やかさ。生クリームもパウンドケーキも甘さがほどよくて・・・

あまりにこのイチゴの力があるので、訊いてみると三木の森本ファームという有名な農家が作っているものなんだって。

Mさんたちは徹底した自然農でベリーや野菜を自家栽培し、それをレストランの料理に上げている。自分たちが作れない領分は、同じような思いのある、クオリティの高い農家から仕入れている。

この徹底さは、世界中探してもこんな店ここしかない! というくらいのこだわりようなのである。僕とyuiさんも桐生で「忍木菟屋」を開店したら、きっと同じことをやっていたと思うが、その根底にあるのは「自然への愛」である。

こんな店を9年も続けているのは奇跡のようなことだと思うのだが、今宵はパートナーうさぎさんの苦労話を、飲みながら、爆笑しながら(すいません)聴いた。

Mさんが、僕の作った貧弱なたくあんに目を輝かせて反応してくれた。うさぎさんが、鰹節出汁の自家製サトイモ入りの汁碗を、慈しむように味わってくれた。嬉しかった。

感動があるから、そんな自然を守りたいと思う。自然に寄り添いながら暮らしたいと思う。

僕らは、こんな世界を、どんな苦労があっても完遂しなければならないのだ・・・。

そんな思いをより強くした一夜だった。Mさん、うさぎさん、遠いところをありがとうございました。

Berry’s Life


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