奈良の吉野山へ。
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『麦秋』1951
今日は集会所の掃除。石垣に1m以上あるアオダイショウの抜け殻を発見! このような集まりでお年寄りたちから話を聴くのは大きな楽しみである。
午後から高崎へ。TSUTATYAで小津安二郎監督の映画『麦秋』のDVDを借りてアトリエに戻り、PowerBookG4で観る。新作紙芝居のヒントが得られるという直感があったのである。僕は映画はあまり好きではないが、古典にはさすがに良いものがある。
『麦秋』は1951年、僕が生まれる8年前に公開された映画である。小津の映画はそのカットがエドワード・ホッパーの静謐な絵画のように、構成的であり、美しい。さらに、その風物に、昭和のまだ高度成長期に入る前の、最後の残照的な美しさをみることができる。
北鎌倉、原節子、主人公が洋風ナイズされたキャラなんだけど、大和撫子的に、結婚を選ぶ。それが小津の強烈なメッセージなんだろうな。キャストそれぞれが、抑制の効いた、それでいて輝く演技である。麦をキーに、さりげない暗喩が、しんしんと心に染みてくるのである。
で、何を学んだかというと「自分の信じたことをやればいい」ということである。