個展終了、新たに生まれ出ずるもの


展覧会が無事終わった。搬入時に軽トラが故障したので、搬出は友人に手伝ってもらい、額がわりに使った2階の戸板は、1週間ぶりに無事はめ込まれたのだった(笑)。この集落でも『上毛新聞』をとっている家は多いので、僕らの活動もずいぶん知られたようである。

ここに越して丸2年が過ぎた。この2年間は僕らの意思表明として、ホームページによる発信、個展やライブ、講演会などを精力的にこなしてきた。いま僕らは、その「意思表明」期間は終ったと考えている。これからは1回1回のライブや公演・講演にもさらに精度を高め、本づくり、曲づくり(CDづくり)にもじっくり取り組みたい。

僕にとって今回の個展は、過去の『北アルプスのダルマ』にまつわるスケッチを発掘したことが嬉しい。段ボール箱深く、およそ20年近く眠っていたスケッチブックの封印が解かれたのだ。この数冊のスケッチブックは『北アルプスのダルマ』の創作のために描かれたものだが、その存在は仕事関係者はもとより友人の誰も知らない。

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彩色はなく鉛筆の白画だが、当時の燃えるような想いが輝いていて、スキャナで読み込んで拡大しても全然弱くならないばかりか、1点1点が絵画的な重みを持っている。展覧会ではプリントしたものを展示したが、HPのギャラリーにもアップして、展覧会に来れなかった皆さんにもお目にかけようと思う。

今回YKには、手漉き草和紙による動物のペーパークラフトに挑戦してもらった。台座を含め、彼女の造形感覚のすばらしさがうまく出たのではないかと思う。前回の高崎個展で獲得した表装のテクニックは、今後「造本」にも活かされそうな気配である。

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