マテ貝を採りに・マテ貝料理


昨日、屋島方面に用事があり、ついでに釣り場調査をしてきた。ちょうど引き潮で水が大きく後退し、親子連れが波打ち際で水遊びを楽しんでいた。

そういえば今日明日は大潮。しかも干潮のピークが昼間にある。ということは、潮干狩りの好適日。。。

帰ってからいろいろ調べてみたら、アサリはダメでも「マテ貝」は香川の海岸でぽちぽち採れているらしい。季節は早春から6月くらいまで、という。

iPhoneのデジタル潮見表アプリで調べてみるとちょうど夕刻時に干潮のピーク。

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というわけで観音寺方面の海岸に行ってみることにする。私は本格潮干狩りはこれまで体験したことがない。初潮干狩りというわけなのだ。

で、マテ貝を狙うときは必須のアイテムがコレ! 「塩」なのです♫ いちばん安いさらさら塩を業務用スーパーで買い、100円ショップで売っているこの容器に入れる。

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クワ状のもので砂をかいて穴を探し、そこに塩を落とすと隠れていたマテ貝が穴からニューッと飛び出してくる。それを見逃さず、指でつまんで引っ張り上げるのだ。yuiさんは子供の頃やったことがあるという。私も知識としては知っていたがやったことはない。

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いったいどこから手をつけていいのか? という茫洋とした干潟だが、地元のお爺さん風の一人が採っている姿を発見したので、そこからやや離れた場所で始めてみたら、しばらくして・・・出た~~~!

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YouTube動画でみたように穴だらけでモグラ叩き状態でわさわさ採れる感じではない。が、ぽつぽつとは採れる。

だから止めどきが難しい(笑)。

畑用の草取りカマを使ったこともあり穴が解りづらいのだ。最初の穴探しにはジョレンがいいようだ。マテ貝の穴は、小豆~大豆くらいの大きさの細長い断面の穴。似たような穴(カニやゴカイ類の穴)もあったり、塩を落としてもなかなか出てこないのもいるようだし、穴が45度くらい斜めになっているのもあって塩が到達しないこともあるみたいだ。

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イカナゴが打ち上げられて(まだ生きていた)いる。それを鳥たちが食べにきていた。

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砂浜の岸辺ではハマボウフウが開花。

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これは? 漁師の網の破損したものか?と思ったら、植物なのだ。アメリカネナシカズラといい、北アメリカ原産の寄生植物だそうだ。

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さて料理編。あれからコツがわかり、二人で50個ほど採ったのだった♫

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車の移動中に砂抜きしておいたので、殻をよく水洗いして汚れをきちんと取り、鍋にひたひたの水を入れ火にかける。

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貝が開いたら取り出して殻から身を外します。マテ貝は見た目がちょっとグロテスク。ここで試食。なかなか濃い味。アサリに酷似。そんなに泥臭さはない、美味いです。

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捨てようかな・・・と思った煮汁だが、ちょっと飲んでみるといいダシが出て美味い。砂を入れないように鍋からボールに移動しておく。

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ちょいイタリアン風のつまみにしてみよう。ニンニクとオリーブ油で。

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マテ貝投入。

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煮汁と白ワインを入れてさっとかき回す。

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パセリのみじん切りをふりかけて、いただきます。ちょっと火を通し過ぎたかな。茹でたてのほうが美味い。生の殻のときからこの調理法でやったほうがいいいね。

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茹でたのに酢みそをかけてぬたにしてみた。これはよく合う。

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茹で汁を鍋にとり、あたためなおして味噌汁。これもいける。

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あまり美味いのでもう一椀、八丁味噌を多めに入れて赤だしにしてみた。これがいちばんうまかった。赤だしは濃いめにダシをとらないと味噌に負けて美味しくないというが、それだけダシが濃厚ということなんだろう。

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全部食べきれなかったので明日は干物にしてみます♫

ちなみに混じっている二枚貝はアサリではなくたぶんバカガイ(アオヤギ)の子供で、やや離れた仁尾側で採ったもの。これも濃い味で美味しかった(愛媛ではこれの大きなものを干物にして「姫貝」という名で売っている。高価だがすこぶる旨いものである)。

しかし仁尾から観音寺辺りの海は、何度行ってもいいねぇ。


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