石垣取材旅7(やそばの水)


昨日、取材を終えて山間の温泉を探したのだが、そこは休日だった。そこでまた道後温泉へ。そして道の駅で車中泊した。愛媛を出る手前で国道沿いにモーニングの看板を発見。朝8時からやっている喫茶店が関西には多いんですね。みそ汁がついているモーニングは初めてだ。で、そのみそ汁がまたよいお味でよかった。

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10日目/魚梁瀬~馬路村~室戸岬~瀬戸大橋~岡山~津山


「限界成立本数が日本で最も高い森」と鋸谷さんに教わった魚梁瀬のスギ林を、いちど見ておかねばと思っていた。その森はたしかに凄かった。天然スギといえば荒くれた太い枝が何本も突き出してしる木が多い。しかしここのスギはきれいに枝打ち管理されたように通直完満に、すっくと天に伸びている。そして、たしかに密度が濃い。

中層木の広葉樹が多数入り込んでおり、中には太ももほどの太さに育っているミズメやホオノキ、サカキなどがある。後続の広葉樹は光が制限されるためにひょろ長い樹形に育っている。その雰囲気は、伊勢神宮宮域林にそっくりである。

台風被害でズタズタの四国の中で、ここ魚梁瀬遺伝子保護林は被害がまったく見られない。中層木のあついところは、下草は少なく地面が露出している。しかし腐葉土が厚く堆積している。また、大きな石や地面に伏せた倒木には苔が生えている。治山治水の要(かなめ)は、実はこの中層木の広葉樹にあるのだ。

かつて魚梁瀬杉は林野庁のドル箱であった。ここの営林署長から、林野庁長官に出世した人もいるほどである。宿に杉巨木を輪切りにしたテーブルがあった。その芯の年輪が緻密で、辺材が少なく赤みが多いことに驚かされる(芯の部分の年輪が稠密で、辺材部分が疎になっている)。

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