2017九州豪雨!/その2


2017九州豪雨、連日テレビの映像や続々とアップされるYou Tube の映像などを見ている。この頃はドローンでの撮影が導入されているので、現地の様子がよく解る。

それにしても凄まじいまでの流木である。多くが根っこを付けていることから、土砂崩壊で滑り落ちたスギと思われる。そしてかなり太いサイズのものが混じっているのが特徴的なのではないだろうか。

【国土地理院】福岡県朝倉市 奈良ヶ谷川の被害箇所 https://youtu.be/GXfXW4EUNDA

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2017九州豪雨!


今回の九州豪雨、所によっては500ミリ以上の雨が降っている。これはヨーロッパ諸国の年間総雨量にも匹敵する。が、この程度の雨は、日本の山間部ならこれまで何度も降っている。50年から100年の間には出くわす雨である。

それより押し流された流木の多さと、とくにその太さが特徴的だ。あの通直さ、皮の剥け方、明らかにスギである。九州は戦後の拡大造林時に植えられたスギ林がたいへん多く(被害の集中した日田はその一大植林地でもあるのだが)そのスギは根の貧弱な挿し木苗から育てられたものだ。

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2014広島土砂災害の現場を歩く/その1


神戸のホテルで朝飯を食べて、広島へ向かった。山陽道ではなく中国自動車道で行ってみた。中国山地の山の変遷を見たかったからだ。

北広島町の千代田ICで下りて「三八松浦」でお好み焼きを食べてから下道を261号へ。この辺りは石州瓦(せきしゅうがわら)の赤い屋根の古民家がたくさんある。そして石垣がすばらしい。

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広島土砂災害と森林


今回の広島豪雨の土砂災害は、山すそや扇状地への密集した開発や、とてつもない集中豪雨、それに崩れやすい花崗岩風化のマサ土、などが重なって起きた・・・といわれているが、もちろん山には木が生えているわけで、この木々の根が踏ん張ってくれれば土砂崩壊はもっと小さいものになっていたかもしれない。

国土地理院の航空写真をざっと見てみたが、下のようあきらかに一面人工林の場所の崩れは希で、広葉樹の雑木林とモザイク状に混ざったところが多いし、広葉樹だけの崩れカ所も多く見受けられる。

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