垣根枝異臭、スギ枝採取


敷地の垣根にイモムシが大量発生し、お隣のKさんが薬を噴霧器でかけてくれる。葉っぱが食われて垣根の骨格があらわになると、すでに枯れている幹がかなりあることに気づく。それを手で折ったり、ノコで切ったりし、薪に使うことにしたのだが・・・

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化学的な異臭に敏感なYKはその煙に反応してしまったのか、体長の異変を訴えた。私もここに来て、庭木を燃し続けて「煙の匂いが香しくない」と、ずっと思い続けていた。不快な臭いがすることさえある。旧アトリエで燃やし続けていたと同じ樹種、シラカシもあるのに、燃やすと異臭がするのである。

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キジ打ちの余録


写真はこれまで何度も書いている例の燃料としての「スギ枝」である(ちょっと他のも混じっています)。ウコンの話のあとにウンコの話で恐縮だが、アトリエのトイレは自家汲み取りなので(HP参照)、小はいつも外で、この頃は大も山に入って済ませることが多い。その帰りにいつも薪を拾ってくるのだ。この程度の量なら、ほんのちょいの間で拾える。

巻いているヒモは畳みの縁で、以前Y先生から大量にいただいたものだ。畳みの打ち直しで廃棄されるものだが、ナイロンでとても丈夫なものでいろいろと使えて便利である。

ナタもノコもいらない。長いものは膝で折り束ねて、これをお土産に、片手にぶら下げてアトリエに帰還するのである(途中、沢できちんと手洗いしてきます♪)。

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囲炉裏と火鉢の関係


さて、今日も囲炉裏講座といきますか。

これがスギ枝の薪。いま、人工林に行くと、これがいくらでも拾える。昔は竹竿で枯れ枝を叩いて落として、それを薪にしたと聞いたことがあるが。いま拾う人は誰もいない。スギ薪は爆ぜるので小口から燃すよう注意しないといけないが、枝は年輪が緻密なので爆ぜない。真ん中から燃やして囲炉裏の中で二つに折ることができるので便利。

落ちている枯れ枝はすでに芯まで水分が抜けていてすぐに薪として使える。もし濡れていたとしても、天日で2~3日も乾かせば使える(生木を割った薪はこうはいかない。少なくとも数カ月の乾燥期間が必要)。まったく、スギ枝は囲炉裏には最適の薪なのである。

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電磁調理と擂粉木と


佳日、高崎に出たついでに、かねてから気になっていた住宅展示場に行ってみた。現代最先端の建て売りや注文住宅というものはいったいどうなっているのか? という興味がわいたのである。ちょうど大手住宅メーカーのモデルハウスが集結する場所があった。そこで3~4軒ばかり回ってみた。衝撃を受けた(笑)。もうクラクラである。

高気密住宅、オール電化、床暖房、3重窓、いやはや凄いのなんのって。外部は遮断して自分たちの暮らしだけが快適ならいい、という発想だ。まず家じゅう明る過ぎ、ピカピカ過ぎ、ほとんど悪趣味なギャラリー、またはカフェ。すき間なんて全くないので息苦しくて苦しくて、アトリエの木と土と風に慣れた僕らは入って瞬時に気持ち悪くなるのだった。なんというかその気持ち悪さは、肺だけではなく皮膚そのものから感じられるものだ。

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スギの残滓


昨年8月に取材した群馬県松井田の田辺林道施業のその後を見てきた。2日間の田辺さんらの施業を引き継いで、地元の作業班が道を延ばしていた。田辺林道の大きな特徴の一つは、盛土に表土をブロック積みして自然植生を促し、法面の崩壊を防ぐことである。

8月に施業したということは、その植生回復には時期的に不利なのであるが、崩壊はまったく見られない。盛土の基礎とも言うべき「床掘り」とその転圧、さらに表土を地山と交互に積むことによる転圧効果によって、植生回復によらずとも強固な盛土法面ができている証しのように思われた。もちろん、根株を埋め込む効果、アンカーを使った丸太による法面の土留めも見逃せない。

その作業道を入れた後で、間伐材を出した跡があり、結果的に強度間伐を施した山に変わっていた。数年ですばらしい山に回復するだろう。と、ここまではいいのだが、僕らが目にし、気になって仕方がないのは、その伐採残滓の山であった。

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