炉縁(木枠)の付け替え


囲炉裏部屋改装中。自在カギはまだつけていないが、すでに囲炉裏を使い始めている。なにしろ私たちにはガス台がない。囲炉裏は趣味や遊びではなく生活道具なのだ。

そうして使ううちに、囲炉裏の炉縁が同じ木で統一されていないことに違和感を感じた。炉縁はクヌギの丸太をチェーンソーで割った4本があったのだが、幅を取りすぎるので2本は別の角材を組み合わせた。しかしいざクヌギのほうにに食器を載せると「コツン」という音の響き・・・これがなかなかいいのだ。

広葉樹の重厚さと硬さがたまらなく良い。そして、針葉樹の廃材角材(といっても無傷のいい木なのだが)が実に貧弱に映るのだった。そこで、付け替えることに・・・。

残された2本はデカイ。収まるサイズに寸も厚みも削らねばならない。チェーンソー切れ目を入れて、クサビとヨキで割っていく。

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床板を張り始める


囲炉裏部屋改装中。

腰板を張り終え、土壁と床板が接触する部分には古い戸板を張って腰板とした。これでようやく床板と壁との接合部が決まったので床板を張り始めることにする。

板は自分で山から伐りだしたスギ丸太をクサビで半割りにし、それをヨキ(まさかり)でハツって厚板に仕上げたものだ。原木は直径20cm程度のいわば間伐材であるが、秋切りして葉枯らしし、皮むき丸太のまま自然乾燥したので、中身の色つやはすばらしく良い。厚みは平均で4cmほどあるだろう。

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長い木を割る


今回は長いスギ丸太を半割にしてみた。長さは2.2メートルある。伐ってから葉枯らしし、さらに1年ほど丸太のまま乾燥させてあったもの。割れ目がそこかしこに入ってしまっている。

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ピチット


『現代農業』連載の本描き、今回のテーマは「石垣」。はやく終わらせて町の用事を片付けようと思っていたのだが、手こずる。まったく毎回毎回たいへんなのだこの連載は。でもこの連載をまとめた単行本はきっと社会にインパクトを与えるものになるだろう。そのとき、鋸谷式間伐はさらにメジャーになるはず。

Y嬢旅先の北海道からクール宅急便が届く。運んできてくれた宅急便の運転手はお姉さん(ちょっと太め)でハアハアゼイゼイ「ふだん歩かないからね」。中に生ニシンも入っていたので、ネットで「ピチット」を注文した。浸透圧を利用し、食材から水分と臭みを抜くという薄いシート状の製品だ。これでニシンのマリネを作りたいが、到着が間に合うかな? ともあれ山暮らしで動物性タンパク質を最良に保存・生かすためのツールにちがいない。
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