お客さんのヒバコ体験その2


今日は予約がなかったので、久しぶりに一息つけるか。

と思ってのんびりしていたら・・・オアシスの掲載記事を見たという高松市内のご夫妻が来訪。

0304.1

奥様が私の本を知っていて、それで記事を見て驚いてやって来たという。

(ネット環境のない読者の多くは、私が四国に来ていることを知らないようだ)

ご主人は高知に実家があり、定期的に帰省され古民家を改装したり山の手入れをしているという。

0304.2

とても熱心に家も絵も手作り家具類も見ていってくれた。

とくに2階に上がったときの、お二人の感動が手に取るようにわかった。

この家は一階の階高を低くしてあり、廊下を中央に置いているので一階はイメージとして暗く狭い。

それが階段を上がったとたん、明るいワンルームの30畳が待っているのだ。

しかも掃き出し窓から海が見え、その隣には囲炉裏暖炉が強烈な存在感を放つ。

むろんそこが家の「たまり」になり、重心になるわけだが、火を点けた囲炉裏暖炉をひとしきり眺めた後、奥様が

「この家はテレビはないんですか?」と言った。

そう、普通の家ではこの囲炉裏暖炉の位置に大きな液晶テレビが来る(現在の家の重心はテレビなのだ)。

テレビはある。が、囲炉裏暖炉の反対側、アイランドテーブルの上に置いている。しかも22インチと小型で、私が使っているパソコンの画面より小さいので目立たない。

アイランドの隣には「ヒバコ」が置いてあるので、囲炉裏暖炉の火を焚かなくても、炭火で暖をとりながらテレビを見ることができる。

ついでにヒバコに火を入れてお二人にあたらせてみたら、

「こんなに温かいなんて信じられない!」

「ほんとに凄いな・・・」

と驚きつつ絶賛してくれたw。

ちなみに現在のテレビの大きさは34~40インチくらいが平均らしいが、これだけテレビが大きくなると、薪ストーブ愛好者などはテレビとの重心の取り合いに苦労していると想像する。

私とて囲炉裏暖炉の火に当たりながらテレビを見たいと思うことがないではないが、暮らし始めた今では、二者を対置して切り離して正解だったと思っている。

0303.2

今日は火のついていない囲炉裏暖炉を見ているうちに、私の中にイタリアン・デザインに共通する嗜好があることを発見し、県立図書館でアルド・ロッシの本を借りてきた。

そういえば私はジョルジョ・デ・キリコの絵が好きで、油絵を描いていた高校の頃、部屋に大原美術館で入手したキリコのポスターを飾っていたものだ。

会期も半分を過ぎて、あと4日。

今夜はなか日のプチ打ち上げといこう♫


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください