横斧の柄を作る、横斧でスギを割る


高松の西宝町にある「土佐刃物製作所」から横斧のアタマができたと電話があった。注文した翌日である(速っ!)。取りに行くと鍛冶屋のおじさんは居なかったが、包みを開けるとクサビをセットで付けてくれていた。

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設計図とちがうのは柄を差し込む穴が長めに作られていることで、打ち合わせの段階で「ここは力がかかる部分だから、ちょいと長めで付けてやるよ」という親爺さんの提案でこうなった。

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刃はあまり尖らさなくていいからね」と言ったのだが、そこはそれ鍛冶屋の性か、しっかり鋭い刃が付いてきたw。

さっそく柄を付けることに。最近、某所より古材をたくさん頂いてストックしてある。その中から木目の素性のいい材を選んで削る。

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例によってハツりで細くしていき、凹凸に鉋をかけていく。

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材はマツのようだ。差し込んで微調整しながら・・・

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最後は木殺ししてから、叩き込んでいく。

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こんな感じ。

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ここにクサビを打つ。

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このクサビは柄の小口の中央に打って、周囲を広げて抜けにくくするタイプ。

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完成。ではさっそく割ってみましょ~~~♫

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▼動画で撮ってみました。


「横斧の柄を作る、横斧でスギを割る」への2件のフィードバック

  1. 大地の再生 朝倉 黒川の梨園では 大変お世話になりました。
    大内さんのブログに 京子さんのページから引き寄せられて お邪魔しました。
    横斧 はじめて拝見いたしました。  普通の斧や鉈と違い 刃が横にあると 刃物全体の重量が一点に集中するような感じですね。  ハンマーで釘の頭を叩くように……。 大工なので良くわかります。 
    金物の重みが無駄なく1点にあたって 無駄なく材にくいこんで なんだか合理的で感心しました。
    時間を見つけて 作ってみようと思います。

    また 矢野さんの再生講座のページ 大変ありがとう御座います。 非常に判りやすく また作業中 従事してる作業に集中すると 他の人の作業内容が見れなくて 理解できてなかったので このぺーじにまとめて頂けていたのには 拝見してとっても有難いです。  他の別の作業も拝見できるので 矢野さんの意図が読み取れるので 大変有意義です。 
    これだけまとまられるにも かなりエネルギーを費やして居られる事だと思いますが 又の記事を楽しみにしております。 
    それから 他の記事も面白く有意義なページばかりで また覗きたくなる内容ばかりです。
    楽しみにしております。 有難うございます。
      博多 糸島より

    1. コメントを広島被災地の取材中に受信しました。

      ありがとうございます。

      横オノは杉板などを焚きつけに小割りするのに、大変すぐれた道具です。

      薪火を生活に取り入れている人にとってはとても便利なものです。

      他のページもどうぞお楽しみください。

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