「おけいちゃん」と「かね春」


四国の玄関口、港のある高松にはもちろん魚市場が存在する。魚市場周辺には美味しい寿司屋や魚介系食堂があるのが常だ。そういえば、こっちに来てすぐのころ「いただきさんの海鮮食堂」というのに行ってみたが、過去ログを探してみるとブログ記事になっていない。うーん。何を食べたか記憶にないところを見ると、たぶん昼からビールでも飲んじゃったんだろうw。

middle_1395151437

とある朝、高松の中央卸売市場内にある「おけいちゃん」という店に行ってみた。魚介の天ぷらが一皿300円。

あなごと、ふぐをとる。うどん屋で食べるあなご天は値段は安いのだが、だいたい冷めいて美味しくない。あなごは絶対に揚げたてにかぎる。それから味噌汁とごはん。ごはんは大中小がある。ちなみに市場内の店はどこも古びていてキレイな感じはない。

middle_1395151476

middle_1395151477

天ぷらはさすがにうまい。が、衣がなんだかフリッターみたいだし、キャベツの上に載せるというのも変わっている。てんつゆも大根おろしもついてこないので醤油をたらして食べる。たぶんソースで食べる人も多いんじゃないかな(関西では普通らしい←驚;)。

middle_1395151478

middle_1395151479

味噌汁には練り物が入っていたがこれは出来合いのものだな。市場だから手づくりのつみれかなと思ったけど(市場内の矢野商店のものらしい→こちら)、それから汁は白味噌で甘い(←苦手;)。ご飯は美味しかった。食べている最中に市場で働いている人たちが続々と入店してくる。その皆が揃って「とんかつ」を頼んでいるのが可笑しい。もう食い飽きてるんだろうなサ・カ・ナ・w。

middle_1395151481

middle_1395151482

で、揚げ方は「玉藻うどん」のほうが好みだな(こちらの下の記事)。でもうどん屋じゃ茶碗飯が食えない。玉藻で炊きたての白飯とついでに赤出汁をつけてくれたら最高なんだがw。

おけいちゃん、昼間は定食があり、サラリーマンやOLさんで賑わうそうだよ。

魚ついでにもうひとつ食べネタをいってみよ。

うなぎの蒲焼きは関東の蒸しの入ったやつが美味いと思うし、やっぱりときに猛烈に食べたくなる。高松では御坊川沿いにうなぎ屋が何軒があり、そのうちの一軒に入ったことがあるが、味はイマイチだった。皮が硬いのは我慢するとしても、タレがやけに甘く、うなぎも生臭みが残るモノだったのだ。

しばらくして高知にうなぎ屋が多いことを発見し、食べログ/高知・うなぎ1位の「かいだ屋」へ行ってみた(こちらの下記事)。なかなか香ばしくてよかったが、うなぎ独特の味は薄いような気がした。

middle_1395151759

というわけで、今年の春はもう一軒の評判の高い「かね春」へ行ってみたのである。こちらもけっこう辺鄙な所にあり、自家用車じゃないとたどり着けない立地。しかも建物はプレハブっぽい。だのに11時ちょい過ぎに到着したらすでに満席。紙に名前と車のナンバーを書いて、車中で待つ。

駐車場に非常に美味しそうな匂いが流れてくる。魚臭さが微塵も感じられない典雅な香りに期待が膨らむ。20分ほど待ってようやく店内へ。カウンターに案内される。カウンターのガラスごしに厨房が見えるのだが、驚いたのは壁も冷蔵庫も天井も換気扇まわりも、シミひとつなくピカピカに磨かれている! かいだ屋ほど広くはない店に10人近い店員がいるのも驚き(けして愛想はよくなかったが)。

middle_1395151760

茶碗蒸しも美味いらしいので「うな重/茶碗蒸し・肝焼き付き」3,000円を頼んでみる。20分ほどで到着。

皮がぱりぱり、身はふっくらで香ばしいのは「かいだ屋」と同じだが、ここのはうなぎの味が濃い。皮の感じこそ違うが、東京の上級の店に匹敵する美味さだ。茶碗蒸しはサイズがデカく、水気が多い吸い物感覚で食べるタイプ。これはこれでアリだろう。ゆりね、海老、鶏肉、鱧(?)まで入っていて飽きさせない。

middle_1395151761

middle_1395151762

ここのもう一つの特徴は、米にたれがかかっていないこと。たれが別がけになっていて、しょうゆさしに入ったそれを好みでかけれるようになっている。たれはやっぱり「超・甘」だったので、これはワタシ的にはありがたかった(ほとんどかけないで食ったw)。

middle_1395151764

middle_1395151765

肝焼きというのはたいして美味くなかったので残してしまった。葉ワサビは良かったが、一口茶蕎麦なんかは飾りみたいで要らないのでは? 香の物もイマイチだった。高いうなぎなのだから、本物で上質の香の物をつけてほしい。奈良漬けとか自家製のぬか漬けとか(まっ黄色の甘い着色タクアンはダメよ)。

middle_1395151766

あと、かいだ屋の近くに「きた本」という店があるのだが、また「かね春」に行ってしまいそうだナ。あ、四万十川の天然モノもまだ食ってなかったっけ(^o^)/。

ところで、高知のうなぎを高らしめる要素のひとつに土佐備長炭が、そして良質の地下水があると、ワタシはにらんでいる。このパリ皮うなぎの白焼きはどんな味なんだろう? 白焼きでビールやってる爺さんが羨ましかったな。誰か車で連れて行って下さいw。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください