新アトリエの食風景/その2


新居の食風景を紹介する第2弾。ここに引っ越してからは穀類と豆を主にした自然食で、その内容は菜食に近い。

白米に雑穀を混ぜて炊いたご飯。小豆の煮たもの(味付けはなし/これも群馬で収穫したもの)。茹で焼き野菜(味噌と塩麹を付けて)。

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そして魚は「木材利用ポイント」で送られてきた長崎県壱岐郷ノ浦町漁協の海産物詰め合わせのうち「ちこ鯛干物」。なんという深い味わいなんだろう! 頭の骨までしゃぶりつくしてしまったのだった。

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当然日本酒でしょう。最近のお気に入りは香川の地酒、観音寺の「川鶴」、あるいは琴平の「金陵」。醸造用アルコール入りの安いのでも十分美味しいよ♫

朝食にエゴマ入りのチャパティ。サラダはトマト・新タマネギ・アボカド。みんなサイコロに切る。ドレッシングはレモン汁だけ。これが美味い。

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エゴマも山暮らしで栽培したストックがまだたっぷりある。石臼挽きの全粒粉を混ぜてあるので腹持ちがいい。

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海の幸のパスタ。ひじきの煮付け。

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トマトソースはニンジン、叩いてつぶしたセロリ、タマネギをオリーブ油で炒め、ちょっと焦げてきたところでトマト缶を入れ煮詰める。野菜は取り出してその場で食べてしまう。残ったソースは半日寝かせておく。これはラ・ベットラの落合さんの本からのレシピ。

パスタは細いやつを茹でつつ、隣で小さなフライパンでニンニクのみじん切りを弱火でじっくり煮て、エキスをオリーブ油の中に滲出させる。エビ・イカ・アサリのむき身をさっと炒めて日本酒をひとふり、温めなおしていたトマトソースの中に投入。塩コショウで味を整えて、アルデンテにゆでたパスタを皿にもってソースをかけ、オリーブを散らしてチーズをのせる。

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魚介は細い麺が合う。この場合フライパンで麺とソースを合体させないほうが美味い。

旅館の朝食のような朝食w。海苔も「木材利用ポイント」でゲットした有明海産もの。若布と新タマネギの酢の物。ひじき煮にポーチドエッグ。

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ポーチドエッグをつくるのはなかなか難しいが、まずは新鮮な卵であることが必要条件だ。うまくできたものは卵を最も繊細に味わえる食べ方。こんなときは野菜に市販のドレッシングなんかかけちゃいけない。塩とオイルと醸造酢(もしくは柑橘)で、自分で作るべし。

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新居になったら、絶対にお気に入り「土鍋」を手に入れたかった。鍋は頻繁にやることになると思うからだ。寒さがぶり返したちょうどその頃、伊賀焼きの土鍋が届く。

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だけど卓上コンロを買い忘れたので、キッチンのガス台と食卓の間を土鍋が行ったり来たりw。具は冷蔵庫の有り合わせ、春キャベツを中心に、大根、ニンジン、わけぎ、マッシュルーム。それにアサリ、エビ、鶏のささみ。昆布だしでわずかに塩を入れる。

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農業高校の生徒さんたちが作った柚子胡椒を薬味に、醤油とお酢で。

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具は一度に入れずに、火の通りにくいものから時間差で。ささみに8分ほど火が通ったところで食べ始める。

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1回目をぜんぶさらって、ガス台に土鍋を戻して2回目。具と火の順序は同じ。しかし鍋は美味い!

結局、そのときの旬の素材を使って火通りを的確にすれば、贅沢な材料を選ばずとも極上の鍋が味わえるんだね。

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最後は煮詰まった汁で雑炊。今回、新しくおろした土鍋の仕込みにお粥を炊いたので、それを入れて。

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しかし、つくづく、日本人に生まれてよかった・・・「鍋」を食べてそう思う。

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硬水の西洋では鍋料理はできない。軟水の日本だからできるのであり、四季の鮮やかで豊富な素材があるからこそ鍋がかがやくのです。

そして、日本の陶器は最高だよね♫


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