土瓶でニッキ茶、自家製バターピーナッツ


緑茶が切れたこともあり、ハーブティをよく飲んでいる。飾り棚に乾燥したカモミールを見つけたので、ミントとレモングラスを入れて、昨日はそれをポットに詰めてGomyoの行き帰りに飲んだ。ミントの成分は揮発性なので煮出さず急須で淹れる。これは男木島で貰ってきたニッキ/ニッケイ(肉桂)の葉。

葉をちぎってレモングラスと柚子皮を追加し、これは土瓶でコトコト煮出す。ニッキは中国の雲南地方・インドネシア原産で、日本では沖縄・徳之島だけに自生する。樹皮はいわゆるシナモンと呼ばれるスパイスとして有名だが、葉を煮出してもまったく同じ香りがするのが驚きだ。栄養成分や薬効も高いそうだが、まずその香りに魅せられる。そしてほんのり甘い。

男木島では無農薬のミカンの皮をそのまま入れていた。ミカンの皮を干したものが陳皮だ。中国では中薬やお茶としてよく使われる。ミカンの実は体を冷やすが、陳皮は体を温めるそうだ。陳皮は七味唐辛子の構成物のひとつでもある。そうか、ミカンの皮を捨てるんじゃなかったな・・・というわけで柚子皮にしたw。

落花生の薄皮も薬効が高いらしい。ポリフェノールが含まれていて抗酸化作用があり免疫力を高めるという。しかし、自家製の炭火煎りは・・・ホントに旨いなぁ。

いくら薬効があるといっても全部皮付きのまま食べるのはやはりしんどい(笑)。これだけでも感嘆するほどの旨さなのだが、少しだけバターピーナッツをつくることにした。

小フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けきらないうちに落花生を入れる。全体に脂が回ってしんなりしたら塩をふり、豆を包み込むように混ぜ合わせる。キッチンペーパに広げて油分をとり、冷めてカリッとなってから食べる。

塩はDEAN & DELUCAの「トリュフ塩」で。挽いたトリュフを海塩と合わせたブレンドソルト。残り少なくなりました。この塩はもったいないので皿に盛ってからふる♫

これが、悶絶の美味さ。どうやら私は嗅覚が鋭敏らしく、香りをキャッチする能力に長けるようだ。だから香りのものが特に好きなのだ。

このバターピーナッツの作り方は雁屋哲のエッセイで知った。『美味しんぼ』で山岡がかつて通ったジャズ喫茶の自慢の一品だそうだ。自家製の落花生で作ったそれはあまりにも繊細な美味しさなので、赤ワインや日本酒でも合う。バターピーナッツとはいえ植物油を使う市販品のそれとは全く別のものである。そして自家製の場合は食べる分だけ作り、保存はしない。

お餅も残り少なくなってきた。焼くのはやはり炭火が良い。オーブントースターではきれいな焦げ目がつく前に皮が割れて中身が出てきてしまう。なにしろ炭で焼くと、やはり香りがすばらしいのである。


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