スギと蜜蝋


今日は午後からお客さんが来る予定だったので、ちょっと念入りに掃除してたんだけど、台所の窓台のキズと汚れが気になって、試しに蜜蝋ワックスを塗ってみたらこれがなかなか良かった。

蜜蝋ワックスはGomyoで採れたニホンミツバチの巣に、オリーブオイルを溶かしたものでリップクリームとして作ったものだ。粘度があって布で塗ることができる。(この蜜蝋リップクリームづくりは、昨年9月のニホンミツバチの採蜜/ビン詰め編で見ることができます。)

その窓台は常時使う2本の包丁や、私が毎日使う箸、それにパセリなど生ハーブを活けた水差しなどが載っており、それらの頻繁な行き来でキズが付き、またシンクがすぐ下にあるので水飛びが付いて汚れたりもする。

濡れ布巾で拭けば多少のキズは埋没し、シミも馴染んでしまう。が、いかんせん人工乾燥材のせいかツヤがなく、エージングというよりはみすぼらしを先に感じてしまう。ところが蜜蝋を塗ったとたん、キズもシミも急に目立たなくなり、木目も輝きを増したのだ。木に塗装するのはあまり好きではないのだが、蜜蝋もいいものだなと思った。

わが家の窓台はスギの無垢材を使っていて、そのグレードは「上小節(じょうこぶし)」という節がほとんどないもので統一されている。木目は板目のラインがよく出たものが多いが、棟梁はここの窓台には柾に近い流れのものをはめ込んでくれた。

そこは台所の置き台として使用頻度が高いので、視覚的にも柾目が気持ちいい。また両サイドの縦の窓枠がまた実に見事なタケノコ状の板目で、窓台の柾を引き立てている。そこまで読んで材を選ってくれているとしたら、やはり棟梁の技量と見識はすばらしいと思う。

今の多くの新築の家は、これら窓枠に無垢の木を使うことが少なく、MDFといって、木屑に合成樹脂を練り込んで熱圧した合成板が使われることが多い。当然ながら木目はプリントで抑揚はなく、大工は何も考えず設置することができる。無垢材のように反りや割れの心配がなく、均質で安価なため好んで使われるのだが、化学的な臭いが出ているはずである。

蜜蝋を塗る前の色合いを撮り忘れたので、スギのコースターでやってみよう。ビフォー・・・

アフター。細かいキズが消えて色に深みが増す。また木目が鮮明に浮かび上がる。

冷やご飯が残っていたので夜はベーコンの端の部分を細かく刻んで焼き飯を作ってみることにした。ネギとショウガの他に、キノコと黒キャベツを入れた。

中華鍋で先に具と冷やご飯を炒めて、それを手間に寄せて、後から溶き卵を入れてご飯となじませる。塩コショウ、最後に醤油。

う〜ん、やっぱり焼き飯は焼豚を使ったほうが美味いw。バターでピラフ風にすべきだったかも。ニンジン、タマネギ、ピーマンあたりを使って。

味噌汁は2日前にさばいたアオアジのアラで取ったストックで。具は男木島ワカメをたっぷりと、タマネギ。これは美味しい。

スギの割れを活かした箸置き。これも汚れを拭き取ってから蜜蝋を塗ったらよみがえった。

来年はハチを入れねば♬

 


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