囲炉裏の電話、秋の畑状況、M君来訪


昨日、テレビの製作会社からメール、今日は電話が入る。私も時々見ている番組で、囲炉裏の特集をするらしい。『囲炉裏と薪火暮らしの本』やYuoTube映像なども調べてくれているようで、とりあえず補完するような情報をいろいろとアドバイスをした。私の主張は、あくまでも「囲炉裏の本質は炎」である。

本の影響もあるのか、テレビの時代劇に炎の囲炉裏が見られるようになった。しかし、あの炎はCG合成だとすぐ解る。なぜなら煙がなく、薪に手を加えずとも同じ勢いで燃え続けているからである。自在カギを吊るした「炎の囲炉裏」は最高に面白く、囲炉裏暖炉を持った今でも、またどこかで再現したいと願っている。この、あらゆる火を使う炉のなかの王者を、番組がどう表現するのか楽しみである。

仕事の息抜きに庭と畑の散歩。ヤマブドウはまたしても実らなかった。今年は紅葉があまりきれいじゃない。

収穫を取りこぼしたジャガイモが発芽して勝手に育っているものがいくつかある。四国はジャガイモが年2回収穫できる。霜が下りたら掘ってみよう。

落花生、畑干し状況。

先日の苗は活着した様子。

サトイモ枯れ始める。そろそろ掘ってみようか。

タネから植えたビワがここまで育った。実ができるかな?

夕刻、漁師のM君から近所まで来ていると電話が来る。近くの海岸にある船のスクラップ屋にときどき買い付に来ているとは聞いていた。すぐに軽トラがやってきた。荷台には船外機がごろりと横たわっている。私もいろいろ話したいことがあった。上がってもらい、コーヒーを淹れる。

私は先日の漁で貰った魚を美味しく食べたことや、ピチット干物の話、瀬戸内の魚をもっと美味しく食べる多様な調理法の話などをした。つねづね漁の魚が安く買い叩かれる割りに、一般の消費者に地魚が行き渡っていない、食べられていない状況を憂いているM君は、私が若い人にアジのさばき方講習をしたりその料理をふるまって大好評だった話を続けると、それに大いなる興味を示した。

M君は漁の他にも石窯やら小屋づくりやらいろいろやりたいことがあるようで、私の著作をさかんにめくって眺めている。とりあえず私は彼の自宅の敷地で行なわれるクリスマスの餅搗きに誘われ、そして「何か若い人を巻き込む魚や料理のイベントをやりたいな・・・」ということで意見が一致した。

船の免許は4〜5万円で2日もかければ取れ、漁師が次々と辞めていくので中古の船はタダ同然で手に入るらしい。「免許取れば? 船ならいくらでも手配するよ」とM君。実は釣りもかなりやっているようで、ボートで岸近のメバルを瀑釣りすることがあるという。潮回りやワームのタックルを訊くと、こちらもそうとう深く探求しているようである。こうして、2時間ほど熱く語ってM君は帰って行った。


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