瀬戸内魚の塩焼き(アイゴ賞味)、アジフライ、ワカメ汁


これがアイゴである。これはやや大きめの一匹。他に、市場に出したサイズの小型のものを数匹貰ってきた。

昼前、スタッフたちがビールを持ってやってきた。昨日は風呂に入れず、今日は掃除して朝風呂に入ったのでビールをが美味い! 飲みながらアジのさばきを指導する。ここではアオアジを使ってみた。アオは秋から油が乗って美味しくなる。さばくのは器用さがあればあとは経験だけだ。2人、すぐにコツをおぼえてここまですんなりいった。

が、ここからの3枚おろしが難易度高い。でも包丁をビンビンに研いでおいたし、鮮度のいいアジは身に弾力があって刃先は的確に入るはず。失敗してボロぞうきんのようになったのも数匹あったようだが(笑)、それらはスープに使うのでいいのだ。今日はこのさばきたてのアジを、オリーブオイルでフライにして食べる。と同時に各種塩焼きも同時進行する。

アイゴの他にベラとメッキアジも焼く。焼き上がり、美味しそうだ♬

アイゴはやはり独特の風味を持っていおり、焼き上がりの香りからして違う。昨日、港で出会った爺さん婆さんたちにアイゴのことを聞いてみたら、皆一様に「好きだ」といい、ワタも食べるという。

そのワタから食べてみる。なるほど・・・旨い。これは魔味だ。確かにサザエのワタに似ているが、クサヤのような強く濃厚な風味を供えている。その印象のまま身を食べると、磯臭さはむしろ一つの音に昇華してしまう。

和歌山の漁師がこれで焼酎をやるのを喜びとするのも解る。また、徳島では「バリ(アイゴ)の皿ねぶり」(盛り付けた皿を舐めるほど美味い)という言葉があるほどなのも頷ける。

ベラも焼いた。関東など外海のベラは外道として食べないが、瀬戸内のベラは餌や環境がちがうのか非常に美味しい。むしろ高級魚として扱われているほどで、古くから稚魚放流までしているらしい。身は白く、さくさくとほどけるようなやわらかさを持っている。

メッキアジ。M君に「焼きがうまいよ」と聞いたので焼いてみたが、油があってこれまた美味しい魚で、ベラとは好対照だった。

そしてお待ちかねのアジフライ。エキストラバージンのオリーブオイルを小フライパンに浅入れて、その中で低温でさっと揚げる。刺身で食べれる鮮度のものだから、お惣菜屋で売っているようなのとはぜんぜんちがう。しかも揚げたてはやわらかくふわりとして、メチャウマなのである。もちろんソースなんかつけないでそのままのほうが絶対旨い。

で、本わさがあるので寿司もやろうかなと思ったが、ワカメたっぷりのアラ出汁味噌汁で炊きたてご飯をちょっと出したら、2人はすでに満腹、と(笑)。自らおろしたアジでフライと汁物を作って満足のようだった。

いずれ料理の本を出すつもりなので、ウチでこんなワークショップ(料理教室+海の物語・講義)もいいね♬


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