稲苗を貰って


前日の田植えで筋肉痛がひどいのであるが、午前中は畑仕事。当然バロンも付いてくるw。

草刈り鎌を振っているときに遊びを誘って飛びかかってくることがあるので注意しなければならない。

すっかりオトナの顔つきになり、デブ腹は解消し、下半身の筋肉もそれほど目立たず精悍な感じになってきたようである。

実は昨日のGomyoで稲の苗がかなり余ったので、少し分けて貰ってきたのだ。古代米の苗で陸稲でも栽培できるというので、奥の湿地帯に続く場所を草刈りして拓いてみたのだった。

奥には古い家の建つコンクリートの擁壁があってその下がやや低くジュクジュクと水がいつも溜まっているのだが、そこを刈っているとなんと小さなヘビが出てきた。しかもマムシではないか!

とっさに殺そうという考えはまったく浮かんで来なかった。むしろヘビがいることでこの敷地の「里畑」が野太い生態系を持っていることが証明されたような気がして、喜ばしく思った。

ヘビは刈り残してある雑草の密林にゆっくりと消えていった。マムシは人に出会ってもすぐに逃げない。これからはサンダル履きで畑を散歩するときはいちおう注意しなければならない。

草を刈ってもイグサの強固な根が残っており、すぐに植えられそうにない。が、すでに汗だくで根まで抜く元気がない。それよりもトマトの支柱やキュウリのネットを急がねばならない。竹のストックの中からてきとうなものを選んで支柱を立てた。トマトはすでに花を咲かせ実ができ始めた株もあり、脇芽欠きをして支柱に結んだ。

夜、雷と豪雨が来る。外に出たまま帰って来ないバロンが心配になる。が、畑仕事の疲れが後押しして私の眠気も限界に達し、ベッドに倒れ込んで文庫本を置こうとする頃、バロンの鳴き声・・・。

下屋のドアを空けてバロンを持ち上げ、脱衣所の洗面台に置いてある雑巾でバロンの濡れた身体と汚れた足を拭いてやる。ベッドに入るとバロンが枕元にやってきて喉を鳴らしながら、胸の上に載ったりまた枕元に来たりと・・・しばらくは眠らせてくれない。

いっとき撫でてもらって安心すると、バロンはyuiさんのベッドへ飛びながら移動する。以前は私から離れずにいたのだが、この頃は暑いせいもあるのか大人になってきたのか、こうして隣のベッドで寝てくれるのは助かる。

激しい雨が窓と屋根を叩く。灯りを消すと窓に稲光が明滅する。しなび始めていたトマトにはいい雨だろう・・・あのマムシはやはり殺しておくべきだったか・・・などと考えながら、眠りに落ちる。


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