養蚕のための家、ウドの天ぷら


水戸の旧友Tが遊びに来るというので、その前に原稿取材に上野村の重要文化財「黒沢家住宅」を見にいく。スケールはわがアトリエの4倍はあるかな。1階の各部屋もおしゃれだし2階の大空間はまるで体育館のようである。2階は養蚕の作業部屋である。

幕末に横浜開港、そして絹糸が大量に輸出され、外貨を稼いだ時代があった。国営の富岡製糸工場が開業、上州の生糸は品質が高く「マエバシ」の名で欧州に知られていた。切り妻屋根、総2階。群馬県の北・西部の古民家はこの形式が多い。屋根の総面積もかなりのものだと思うが、これがクリ板の割板を重ねたもの。それに石がずらっと載せてあり、ただただ壮観。食料の買い出しに峠をトンネルで超え、下仁田から高速に乗って藤岡へ。運転は相方で、僕は助手席でパソコンを膝にのせ仕事。

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夕刻、アトリエに戻るとひと足先にTが到着していた。焚火で夕食の準備をしていたら黒沢商店が来たので3人でおじさんの話を聞きにいく。今日は養蚕と畑仕事の話を聞き出す。面白かった。はやく新たなPCとデジタルビデオカメラを購入し、これを記録せねば。

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アトリエに戻ると雨。台所にチビかまを移動して、マッキー君にひさびさに点火。ところが、煙突の気温差が少ないからか煙の引きが悪く、しばらくモクモク状態が続き、煙りに慣れないTを困らせてしまう。夜、Hさん夫妻が来る。お土産にヤギ乳やチーズを貰った。Hさんらが手掛けたモデルハウスで僕も仕事の打ち合わせに行く予定だ。

翌早朝、Tに敷地を案内しながら畑の草とり。ウドとミツバを採取し天ぷらを揚げ、冷しうどんで朝食。出汁は昆布とかつお節、みりんも控えめに淡くまとめる。ウドが香り高くすばらしく旨い。ミツバはTがお土産に持ってきたシラス干しとともに揚げた。これもまた良し。

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その後、僕は連載原稿の仕事。相方は草取り。Tは敷地から山林に入り、スーパー林道まで徒歩で山林を観察に行った。イタルさんがコンニャク種イモの植え付けを始めた。3時頃、Tが帰る。水戸までの帰り道、美味しいラーメン屋さん情報を教えてあげた。


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