小さな滑車


昨年、京都東寺のガラクタ市に行く機会を得た。

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お寺の境内で毎月第一日曜日に行われる骨董市なのだが、手作り品や文字通り使えないようなガラクタも出される。

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雰囲気は桐生の天満宮で行われる古民具骨董市にそっくりだ。が、もちろん規模はこちらのほうが大きい。

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そして、特筆すべきは道具類が多数出ていることだ。また、茶道具も多い。関西の骨董市は文字通り書画・陶器・刀剣などの骨董が主流なのだが、さすが職人の町・京都というべきか(もちろんそのような骨董も多数でている)。

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私は大サイズの三つ爪五徳と、小さな木の滑車を買った。前者は1000円、滑車は500円だった。

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ケヤキで作られたもので、芯の軸がぶれてはいるが、まだまだ使えそうである。

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なぜ滑車か? というと、いまどき実生活に滑車などを使う人は皆無だと思うけれど、我が家は2階がリビングなので、モノの上げ下げに便利なのだ。

動滑車で冷蔵庫を2階へ上げた話は以前ブログに書いたが、引っ越しの際、書籍類の段ボール箱はやはり動滑車ですべて持ち上げたのである(下は当時の写真)。

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このときホームセンターで小さな滑車を探したのだけど、あまり良いものがなく、妥協して買った金属製のものはちょっと小さ過ぎて使いづらかった(写真右の木のアーム先端に付けているやつ)。

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そんなわけでガラクタ市で木製小型滑車を即買いしてしまったわけだが、実は薪の運び込みに使うだろうと思っていたこのアームと動滑車は、その後使っていないのだ。薪は数日分のストックをバルコニーに上げておくだけなので、階段で運んでしまったほうが早いということに気付いたのだった。

そこで別の使い方を思いついた。生ゴミの移動である。

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我が家の台所の生ゴミは、システムキッチンの端に小さなダストボックスを置き、料理のたびにそこに格納している。

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ここには動物質のゴミは入れない。畑の草刈り置き場に混ぜ込んで堆肥化するからである。

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だから、ゴミ出しの日まで溜めておく必要はなく、このダストボックスがいっぱいになった時点で畑に運ぶのだが、やっぱり濡れものだから、階段の移動などに気を使うわけだね。

そこで台所の窓から滑車で下ろしてしまおうというわけ。ゴミ自体それほどの重量はないので、支点は庇のすだれ掛けフックを使えばいい。

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するすると下ろしておいて、

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階下に降りて生ゴミを回収し、畑の堆肥場へ。なかなか具合がよいではないか♫

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小型滑車は船舶・ヨット関係の会社で今も販売しているが、命を預ける道具だけに意外に高価だ。ケヤキ材のストックがあるのでいずれ自作しようかと考えている。


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